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危機でも業績UP!マクドナルド対応能力

日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.65

「組織レジリエンス」という言葉が注目されています。危機下における組織的な対応能力を指す言葉です。これは、そもそも個人の心理に関して使われている言葉で、困難や失敗から立ち直れる精神的なタフさや気持ちを切り替える力を指しています。この「組織レジリエンス」を強く感じたニュースがありました。

外食産業は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大変強く受けた業種の一つです。営業をすることもできない状況でした。そんな中、日本マクドナルドホールディングスは好業績を残しました。2020年4月の売上高は前年同月比6.5%増加、5月の売上高は同15.4%増加となりました。客数は大きく減少したものの、それを上回る客単価の増加がありました。

同社は、効率重視一辺倒で業績が低迷した過去を反省し、BCP(事業継続計画)への投資を強化したことで、組織レジリエンスが強くなっていたということです。直営店の半数以上に備えられドライブスルー、モバイルオーダーを軸とした店頭のIT化、テイクアウトへの対応など、店舗に来る消費者が納得するレベルで感染対策ができていたのです。同社は、「QSC&V(*)」の実現という理念を掲げています。

BCPへの投資強化を決めた際、この理念に立ち返ることを重視したそうです。この計画の実現は、計画の策定だけでは実現できていなかったと思います。

自分たちは、社会で何を実現し、何をお客様に提供するのかという組織の原点である”ビジョン“”ミッション“”バリュー“に立ち返って考えて行動することが、どんな危機も乗り越えていける「組織レジリエンス」構築の第一歩なのだと思います。

(*)Quality,Service,Cleanliness&Value(米マクドナルド創業者が提唱した顧客の満足の定義)

 

この記事を書いた人

遠藤 直哉

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