日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.30
コロナ禍の影響で、人との「接触」を避けるよう自粛が要請され、日常の生活も多く変化しています。この状況で、働き方も人と人とが接触しないよう「在宅勤務」が急速に普及しています。「テレワーク」という働き方を日本でもよく耳にするようなっています。この変化は、このまま進んでいくのでしょうか?
世界各国の状況を見ると、ヨーロッパは、高い失業率を解決するためにEU全体として「ITによる雇用創出」を課題として取り組んできました。その中で、日照時間が短く、長く厳しい冬という気候条件がある北欧諸国は、1980年代というかなり早い段階ですでにテレワーク導入が始まり、現在では、「在宅勤務」は一般的な働き方となっているようです。
一方、ドイツやフランスなど一部の国では、労務管理の厳しさがテレワーク普及にブレーキをかけているようです。アジアは、長時間労働が慣習化していることもあり、テレワークの普及は進んでいないようです。とある民間調査会社の調査によれば、日本でのその普及率は、2020年3月で13.2%、4月になり27.9%になったそうですが、世界と比較するとまだ低い状況です。このテレワークの普及は、なかば強制的に進んでいくのは必然で、そのスピードは加速していくと思います。
このテレワークという働き方が広がっていく中で、最近、職場でチームワークを醸成していくチームビルディングなどは不要であるというような誤解が生じているように思います。テレワークのように「場」を共有せずに仕事を進め成果を上げていくために、最も必要なのはお互いの“信頼関係”です。このような時こそ、チームワークを醸成していくことが必要なのです。
米国IBMは、テレワーク先駆者としていち早く導入しましたが、2017年にテレワーク制度を廃止しました。社員間のコミュニケーション不足がその理由と言われています。同様に、アップル、グーグル、フェイスブックなどのIT企業もテレワークを勧めてはいないようです。反対に、オフィスをいかに魅力的にして、オフィスで働くことをメリットと考えていることが分かります。
テレワークの導入は加速していきますが、テレワークのメリットを活かすためにも、“信頼関係”を醸成して、以前よりも強固なチームワークを作っていきましょう!
この記事を書いた人
遠藤 直哉